親御様のための婚活相談会

〜大切なお子様が一歩踏み出したくなるサポートとは〜

長く婚活の現場を見てきた立場から、日々痛感することがあります。それは、「結婚したい」と願うのはご本人だけでなく、親御様もまた長い時間をかけて、深く静かに願い続けているということです。
しかし、親御様がどれだけ心配し、祈り、温かい声をかけても、お子様自身が“自分の人生としての結婚”を主体的に考え始めない限り、婚活は動きません。

この“本人が動き出すまでの壁”こそが、親御様にとって最大の悩みであり、そして私のような仲人が寄り添わせていただきたい部分です。
本相談会では、単なる「婚活の説明」ではなく、どうすれば大切なお子様が自然と前向きな気持ちになれるかを、親御様と一緒に整理し、最適なアプローチをお伝えします。

◆ 1. 親御様の本音は「幸せになってほしい」の一点

相談会ではまず、親御様の率直なお気持ちを伺います。

• そろそろ結婚を考えてほしい

• 孤独にならないか心配

• 仕事は頑張っているが、異性とのご縁が少ない

• ご本人は「そのうち」と言うが、年齢的に不安

• 親から言うと嫌がられ、どう話すべきかわからない

30代・40代は、仕事に責任が増え、生活が安定する一方、結婚への意識が後回しになりやすい年代です。
親御様は“背中を押してあげたいだけ”。
ですが、子ども側は“干渉されたくない”“今の生活が壊れるのが不安”と感じることもあります。

こうしたすれ違いの心理を丁寧に解きほぐしながら、親御様の想いを言語化していきます。

◆ 2. 親が直接言うと、なぜ進まなくなるのか

婚活現場でよく聞くのは、
「親に言われるとやりたくなくなる」
というお子様側の気持ちです。

しかし、これは親御様のせいではありません。
心理的に極めて自然な反応です。

● 原因は“自立心”と“プライド”

30代・40代ともなれば、仕事でも家でも一人前として扱われます。
そこで「結婚はまだ？」「婚活しないの？」と言われると、
「まだ認めてもらえていない」という受け取り方をしてしまうことがあります。

● 「評価」の話だと誤解される

結婚のことを話されると、
・収入
・容姿
・性格
・生活力
などあらゆる要素を“評価されている”と感じてしまい、
防衛本能として「口出ししないでほしい」が出てしまうのです。

相談会では、こうした心の仕組みをお伝えすることで、
「親が言っても進まないのは自然」「言い方を少し変えるだけで状況が変わる」
と理解していただきます。

◆ 3. 子どもが前向きになる“正しい声のかけ方”

親御様は決して悪くありません。
問題は「タイミング」と「言い方」です。

● (1) 心配より“安心”を伝える

×「早く結婚しなさい」
○「どんな人生になっても私は応援するよ。そのうえで、あなたの幸せがもっと広がるなら結婚も良い選択だと思うよ」

押し付けを感じさせず、「味方である」ことが伝わることで、安心感が生まれます。

● (2) 選択肢を提示する

×「婚活した方がいいよ」
○「もし相談できるプロがいたら、少し話だけ聞いてみる？」
　「あなたのペースでいいから、出会いの可能性が増えるといいよね」

“強制ではなく提案”に変えるだけで、反発が消えます。

● (3)「期待」ではなく「応援」を軸に

×「早く孫の顔が見たい」
○「あなたが笑っていられる未来が一番大事」

親の「願望」ではなく、子どもの「幸せ」を優先して伝えるのがポイントです。

これらは相談会で最も多くの親御様から「言ってよかった」と感謝されるアドバイスです。

◆ 4. そもそも、なぜ婚活に乗り気でないのか

お子様が婚活に前向きになれない場合、必ず理由があります。

● 仕事が忙しすぎて余裕がない

特に責任あるポジションの方は、婚活を“もう一つの負担”と感じてしまう。

● 過去の恋愛の傷やコンプレックス

言葉には出さなくても、
「また傷つくのが怖い」「自信がない」
という人は多くいます。

● 婚活の正しいやり方を知らない

結婚相談所・アプリ・イベントの違いが分からず、
「難しそう」「自分には向いていない」と思い込む人も多いです。

● 結婚に明確なメリットを感じられていない

一人暮らしが楽で不自由がないと、
「結婚＝不便になる」という誤解を持っている場合もあります。

相談会では、これらの理由を整理し、
“お子様の現状にあった関わり方”をご提案します。

◆ 5. 親ができる「３つの正しいサポート」

親が主役ではなく、あくまで主役はお子様です。
しかし、親御様の関わり方によって、お子様が前向きになるケースは非常に多いのも事実です。

以下は、私が実際の成婚者のご家族に聞いた「親がしてくれて助かったこと」です。

(1) 情報の“下調べ”を代わりにしてあげる

本人は仕事で忙しくても、
親が相談所やイベントなどの基本情報を整理して伝えると、
「便利だな」「助かるな」という気持ちが芽生えます。
ただし「ここに行きなさい」と押し付けず、
「こんなのもあるみたいだよ」と軽いトーンで。

(2) 出会いを否定せず、温かく受け止める

交際が始まった時に、
「本当に大丈夫？」と言ってしまうと、
一気に気持ちが冷めることがあります。
親御様が肯定的な姿勢を示すことで、
子どもは結婚に向けて安心して進めます。

(3) 誰よりも味方であることを伝える

「あなたの幸せが一番」
この短い言葉が、心の支えになります。

◆ 6. 親の婚活介入で“逆効果”になる行動

長年の経験から、特に避けた方がいい行動もお伝えしています。

● (1) 過度な期待を伝える

「そろそろ結婚しなさい」
「もういい年なんだから」
「早く孫を」
これらは、本人にとって重圧でしかありません。

● (2) 相手への条件を細かく言いすぎる

年収・学歴・見た目・家柄などを言いすぎると、
お子様は「どうせ気に入られない」と感じ、
婚活自体を避けてしまいます。

● (3) 親が直接相手を探そうとしすぎる

“親同士のマッチング会”などは時代に合わず、
本人の気持ちから大きくズレてしまうケースが多いです。

相談会では、これらのNGポイントを具体的事例とともにお伝えし、
親御様が不安なく関わるための方法を整理していきます。

◆ 7. 親御様が相談に来ることで、実は子どもも前向きになる

親が相談に来ること自体、
「あなたの幸せを思っての行動」であり、
決して干渉ではありません。

多くの親御様が言います。
「相談に来たことで、自分の気持ちをどう伝えるべきか分かった」
「無理に急かさなくてもいいと知って気が楽になった」

そして、実際に…

• 親御様がアプローチ方法を変えた途端、子どもが婚活に興味を持ち始めた

• 相談所の無料カウンセリングに子どもが自ら足を運んだ

• 親の思いを聞いて、子どもが涙を流した

• 成婚後、親から「あの時相談に来てよかった」と感謝された

こうしたケースを、私は何百例も見てきました。

親御様が“正しい関わり方”を学べば、
お子様は驚くほど自然に、前向きな一歩を踏み出します。

◆ 8. 相談会でお伝えすること（まとめ）

● お子様の心理・タイプ分析

どんなタイプの方が、どんな言葉で動きやすいのかを一緒に整理します。

● 親御様が使うべき“伝え方の言葉”

実際に使えるフレーズを複数ご紹介します。

● 親御様がやってはいけないNG行動

気づかないうちにやってしまうパターンを解説します。

● お子様を婚活に前向きにさせる“きっかけづくり”

初回面談の誘導方法、声かけのタイミングなど。

● 結婚相談所・アプリ・イベントの違い

どんな選択肢があり、どのタイプの人に向いているか。

● 親としての不安解消

「嫌われないか」「言いすぎないか」など、親御様の悩みに寄り添います。

相談会は「親が子を動かすための場」ではなく、
**“親御様の心を軽くし、お子様が動きやすい関係性を整える場”**です。

◆ 9. 親御様へ──長年この仕事に携わって感じること

私は何十年も、数えきれないほどのご縁を見届けてきました。
その中で確信していることがあります。

結婚は、ご本人の意思で進む時がいちばん幸せにつながる。
そして、その意思は“親の心の在り方”から生まれることが多い。

親御様が焦れば焦るほど、子どもは距離を取ります。
逆に、親御様が安心し、穏やかに構えると、
不思議なほど状況は動き始めます。

婚活は「親子で一緒に戦うもの」ではありません。
しかし、
「親御様のあり方が、お子様の背中を優しく押す力になる」のは事実です。

相談会では、
親として何ができるのか、どこまで関わるべきなのか、
そして、お子様が幸せに向かって自然に歩み出すための道筋を、
丁寧にご案内いたします。

◆ 最後に一言アドバイス

お子様の人生は、お子様のペースで動きます。
そのペースを尊重しながら、親として“安心の土台”を示すことが、
結婚へのいちばん確かな近道です。

どうぞ肩の力を抜いて、まずはご相談ください。
長年の経験をもとに、親御様にもお子様にも寄り添ったアドバイスをさせていただきます。